現場の真実

もはやルーティンワークにさせていただいている、
日本医科大学千葉北総病院、救命救急センターでの取材。

クルマを見つめ、自動車メーカー技術者の「言いわけ」だけを聞いていると、
それで納得してしまうけれど、でもやっぱり、現場には真実が落ちている。
落ちている、というのは、その場に真実が取り残されているからだ。
だれがその存在に気づき、拾い上げ、世の中に「つきつけて」いくのか。

今日も、交通事故関連の研究を続けておられるS先生にお時間をいただき、お話を伺う。
「ありえない!」
そう言いたくなるような、事故形態と負傷者の損傷部位に愕然とする。
ここまでくると、もはや医工連携は欠かせないと思う。

エアバッグとシートベルトの装着で、頭部と胸部の損傷は減り、
即死に近いケガは減っている。
でも、実質臓器と呼ばれる血液が充満している肝臓、脾臓、腎臓は、
シートベルトによって、傷つけられている。
ここが傷つけば、大量出血が起こり、病院に運ばれるのに時間がかかれば、
もしくは、すぐに開腹手術できる体制のない病院に運ばれれば、
確実に死んでしまう。

今日も気持ちの引き締まる思い。

でも、プリンはおいしい。=謎。