IATSSシンポ

本日は国際交通安全学会のシンポジウム。
テーマは「これからの交通安全」。
私も、「医工連携」と「数より質。子どもの安全を考えるべき」という話題で、
話をさせていただいてきました!



今年から学会員として参加させていただいています。
発言の機会をいただけ、光栄です!


ドクターヘリの取材を通じて見えてきたことは、
事故を起こした場所、時間、救急隊の質、ドクターの初期治療開始までの時間、病院の実力,
さらには患者の年齢や体力、既往症などによって、
致死率は変わってしまうということ。
それらを無視して、なんでもかんでも「死亡者数」だけで考えるのは、無理があるということです。

1)安全技術を正しく評価するため
2)今後の安全技術開発のため
3)受傷者を助ける最後の切り札のため

医工連携は、これからの交通安全を考えるためには、欠かせない取り組みなのです。
会場からいただいた質問に答えられなかったので、
ここで私の考えを記しておきます。
質問は「上記三つをするための方法と、効果と、課題はなにか」というもの。

1)2)の方法は、救命救急センターとの連携しての研究が必須でしょう。
ただし、救命救急センターのドクターは、ぎりぎりの状態で患者に向かい合っているため、
研究協力は物理的にむずかしく、ゆえに、研究者の派遣と投資が必要と考えます。
どのくらいの効果が得られるかは、どれだけ真摯に取り組めるのか、
本気でやれるのかにかかっていると思います。
カタチだけやって、やりました、というやり方では、いつまでたっても効果は出ないでしょう。
課題は、個人情報。
だれだって事故や自分の傷害について、周囲に知られるのは抵抗があるわけで、
そのあたりをどう解決していくか。
ちなみにすでに医工連携を始めているドイツ・フォルクスワーゲンの取り組みでは、
患者さんへインタビューしたあとは、精神的なケアをするための精神科医もチームにいるそうです。

3)の解決策のひとつは、ACN。日本ではヘルプネットが有名です。
事故発生と同時に、車両から自動的に通報するシステムを普及させること。
カーラーの救命曲線では、心臓停止から3分、呼吸停止から10分、大量出血は30分以上で、
救命率は半分以下に下がります。
ならば、その時間をいかに短縮させるかが、キモとなってきます。
また、ドイツではすでに研究が進められていますが、
衝撃で、乗員のどこがどのくらい傷ついているのか、を予測して通報できるようになれば、
ドクターの初期治療準備にも役立つはずなのです。

この件に関しては、双方の専門家の方々と、徹底的に議論をしてみたいと思っています。
ご興味のあるメーカーや関連機関の方、ご連絡、お待ち申し上げます!