土から土へ

20年くらい前に、第一次電気自動車ブームになったときのこと。
「走っているときに、二酸化炭素ゼロですってよ!」
と、ずいぶん盛り上がったものでした。

その後、
「火力発電で電気を作るときに二酸化炭素を出しているじゃん」
ということに気づき、
クルマの世界では、WELL to WHEEL、
つまり、井戸からタイヤ、
つまり、原料を、どう変換させて、エネルギーにして、タイヤを転がすのか、
その間のすべての二酸化炭素排出量が計算されるようになりました。

そして今の自動車業界の主流は、
土から土へ。
地球から取り出した鉄やらなんやらでクルマを作り、地球から燃料を取り出し、
最後は、土壌汚染をしないようにきちんと処理して地球に返してあげる。
そこまで考えて、エコカーがやっと語れるようになりました。

原発が必要だという経済尊重派は、安いから、というけれど、
でもそれって、単なる発電のランニングコストだけを見ているような気がしてなりません。
クルマ業界の常識である「土から土へ」。
原発も、廃炉にするコストまで全部を考えて算出しないと、
正しい「電気代」にならないような気がするんですけれど、違います?
徹底的に想定できる範囲を洗い出して、そして行う安全対策も、
コストに入れないとおかしいと、10円安い大根求めて、
クルマにもバスにも乗らずに走り回るおばちゃんおねえさんは、思うわけです。

小児科学会で買い求めた、Make a Wish のハンドタオル。300円なり。

終戦の日に、こどもたちの未来を考えながら、原稿書き。

現実派

次の本のプロットを考えながら、ここ数日、電車のなかで読んでいた、
小川糸さんの「食堂かたつむり」を最後まで。

料理のシーンにうっとりしつつ、
「これで原価率は大丈夫なのか!」とか、
「それはウサギにあげてもいいのか!」などと心配してしまう私は、
一度、冷水でもあびて、ジャーナリスト根性を切り捨てないと、
小説は書けないと学びました。

日々、勉強です。

日本小児科学会

日本小児科学会の学術集会へ。

東日本大震災の対応で、ドクターが被災地支援に行ったため、
春の開催からこの時期へと延期になりました。

小児救命救急のセッションを拝聴するに、
いかに子どもの救命救急体制が脆弱かが、ひしひしと。
ですよねー。
いま日本の病院のなかで、小児科と救命救急(と産科)が「赤字」って言われているのに、
それが組み合わさっているんですもん。
でも、それじゃヤバイでしょ。こども、助けられないでしょ!
消費者庁も、少子化対策関係者も、もっと声をあげて厚労省に意見すべきかと。

そして国交省と自工会へも、ぜひ、お願いしたい。
私も消防庁の応急手当普及員などで習った、救命の連鎖(チェーン・オブ・サバイバル)。
今回は、4つのチェーンのもうひとつ前に「予防」という文字を発見。
ほんとに、こどもの場合、怪我をさせないことがものすごく重要になってくるわけで。

昨年、車内にいて交通事故に遭い、亡くなった子どもは30名を超えている。
だけど事故対策関係者の中には「数が少なすぎて分析の対象にならない」と言う人もいて、
まったくもって、はあ? である。
30名以上も! 死んでいるんだぞー!
どうして死ななければならなかったのか。
どうすれば、防ぐことができたのか。
ミクロ調査をして原因究明していかなければ、いつまでたっても同じことの繰り返し。

いま、クルマの安全を考える立場にいる人は、
時代を動かすくらいの勢いで、真剣に子どものことを考えて行動していただきたいです!

ともだち

10日の午前中に、本の草稿を仕上げ、
その午後に、編集部に行って次の本についての打ち合わせ>決定>取材調整開始。
モータージャーナリストの仕事の合間に本の原稿を書いているので、
このペースで本を書いていると、ずーっとオシリの導火線から煙がくすぶっている状態。
ここ数年、友人との約束を、落ち着いたら、一段落したら……と、
ついつい後回しにしていたけれど、あれ? んじゃ、いつ落ち着くんだ?

これはやばい!

遊びの約束も能動的に入れていかないと、半永久的に果たせないと気づき、
あわてて友達に、連絡をしてみたり。

Mちゃん友人が駒沢にオープンしたカフェ「A」。
白木の店内、オーガニック素材のお料理、すばらしいコストパフォーマンス!

デザートの、よもぎアイスクリームがこれまた絶品。
しかし、こうしてリラックスして話をしていると、次の仕事のアイディアが、
空からわさわさふってきて、結局、仕事の予定をたてている始末。
ええ、ええ、仕事中毒です。いいんです。楽しいから!