首都高湾岸線事故

11日(水)に起きた、湾岸線の多重衝突事故。
ワンボックス乗車中の6人が死傷している。
大型トレーラーには、乗用車のもぐりこみ防止装置が着けられていたし、
ワンボックスは乗用ミニバンで、国交省の衝突安全基準をクリアしている。
しかし、現実の世界では安全装置など無意味な事故が多発する。

【警視庁担当各位】
今回の加害車両ドライバーは、70代の男性で、
「前方の状況に気づかなかった」という趣旨の話をしているという。

「高齢者ドライバーの前方不注意」

そんな簡単な結論で終わらせないでもらいたい。
警視庁は、ドライバーの会社に勤務実態を捜査しているというが、
あわせて、ドライバーの既往歴も徹底的に調べていただきたい。
「てんかん」ほど、厳しい運転制限はなくとも、
「睡眠時無呼吸症候群」や「糖尿病」による意識低下は、
医療関係者のなかで問題視されている。
クルマの運転だけでなく、重機や危険を伴う作業現場での事故が絶えないからだ。
こうした既往を持つ人の、運転制限をしろとは言わない。
しかし、既往を自覚させ、改善し、対応することはできる。
原因を正しく解明しなければ、
「前方不注意」「速度超過」で、事故原因を終わらせてしまったら、
いつまでたっても、事故はなくならない。

【乗用車ドライバーのみなさんへ】
追突されるのは避けられない? そんなことはありません!
私たちにも、ある程度の自己防衛はできます。

高速道路で渋滞の末尾につくときは、そのまま止まってしまう前に、
必ず、ルームミラーで後ろのクルマが減速しているかどうか、確認してください!
特に大型車両なら、なおさら。
うしろが乗用車で、二台うしろが大型トレーラーなら、そのトレーラーの動きもぜひ!
(トレーラーは、乗用車2~3台は、軽くつぶしてきます)
前方の渋滞に気づいたら、前方に十分すぎるほどの間隔を保ちながら、
後方車両の動きを確認するだけで、自分を守る余裕が生まれます。

衝突時被害軽減ブレーキが大型トラックに標準装備されるべく、
動きは加速しているものの、道を走るすべてのクルマに搭載されるのはまだ先の話。
自分自身で、タダでできる安全確保を、ぜひぜひ!