視聴率とデータの読み方

報道によると、視聴率はリアルタイムで見ている人のデータであり、
録画して見る人はカウントされていないんだそうな。
でも、いまやタイムシフトの時代。
番組録画が簡単にできるようになってからは、
機械に苦手な40~50代の女性の録画率が一気に高まって、
自分の見たいときに見たい番組を見る、という流れが定着しつつあり、
いまの視聴率ってアテにならないぞ?と思ったり。

そして、先日、IT関係に詳しいジャーナリストの面々と話をしていたら、
面白いデータが。
DVDのボックスは、金銭的余裕のある40~50代のほかに、
20代男性に、購買層の山があるんだそうな。
20代の男性、そんなに好きなのか?
クルマも買わず遊びにも行かず、デートもせずに、ひきこもりなのか?
そんな20代の行動パターンを想像大盛り上がりしたあと、ふと、だれかがひとこと。

「いや、ちがうかも。
転売してもそこそこ高く売れるから、
すぐに売っちゃうのかも」

彼らは、IT機器を使いこなすうえに、
いまや一般の人でも、全国展開の販売網(〇〇オークションとかね)があるから、
売りやすい。
だから、DVDは単なる自分が持っておくためだけに買うのではなく……。
(自分の手元にあるあいだに、いろいろするらしい。
いろいろって? 発言を控えます!)

なるほど。一理あるかも。
となると、年代別購入データは、単に「見ている」「好き」「興味がある」というデータではないわけで。

そういえば何年かまえに、某代理店の人が、
「PCを使う女子には、〇〇メーカーが人気で、
携帯を使う女子には、**メーカーが人気なんですよ」
と、自社で集計したアンケート結果を自信満々に言っていたっけ。
あまり女子受けしないと自覚していた**メーカーの人は有頂天になっていたけれど、
でも、そのとき、**メーカーは、超人気アイドルをCMに起用して、
ばんばん流していた時期だったりするわけで。

メーカーが人気なのか、アイドルを頻繁に見ていたので、一時的に認知度が上がっただけなのか。

アンケートにしろ集計にしろ、
そこからなにを読み取るかが重要なんだけどな。
自分の都合のいいように解釈して喜んでいるアンケートって多いと思う=特に官公庁。
人間、見たくないものは見えない。聞きたくないことは聞こえない。

ううむ。自戒の念をこめて改めて。