AACN実証実験

本日は、AACN実証実験@日本医科大学千葉北総病院です。

AACNは、Advanced Automatic Collision Notificationの略。
ん?
なんだそりゃ?
まず、ACNは、すでに車両に搭載されているものもあり、
衝突などの衝撃を受けると、車両がコールセンターに自動通報するというもの。
ヘルプネットなどが有名です。
これに、さらにA=Advanced がつくと、
車両が、衝撃によってどのくらいの重症度かを判別し、
「車内の人、重傷です! ドクターヘリ、呼ばないとまずいですよ!」という情報を、
コールセンターに送ってくれるというもの。

どのくらいの衝撃が、どっちから加わると、
どういう重症度になるかは、280万件もの事故データを、
日大の西本センセのチームが解析してアルゴリズムを作っています。

むむ、よくわからない……という方はこちらを!
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一般的なドクターヘリ要請とAACNの違いを記したもの。

通常は、事故>119番通報>救急隊出動>救急隊(EMS)が患者に接触>ドクターヘリ要請と、
平均して28分かかります(千葉県の場合)。
ところが、AACNは、中間をすっ飛ばして、クルマが直接、ドクターヘリが必要とコールセンターに訴えかけ、コールセンターがドクターヘリを要請してきます。
*ドクターヘリの要請は、消防機関でないとできなかったのですが、
 航空法が改正され、法律上はできるようになりました。

これでなんと、25分も短縮!
一分一秒を争う救命救急の現場では、ものすごいアドバンテージです!

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AACNが「ドクターヘリが必要ですよ!」と伝えるときは、iPadで。
病院のなかの10箇所に設置されていて、ドクターたちが確認できます。

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実際の画面は、こんな感じ。事故現場と、乗員(ただしまだ前席のみ)、シートベルトの有無、
さらに衝突の角度と強さによる、重傷度がパーセンテージで示されます。

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iPadの情報を見てドクターが出動を判断し、
ドクターヘリ発進です!


と、こんな感じです。
アルゴリズムの精度を高めるとか、
出動判断にかかるまでのやりとりを、どう短縮していくかとか、
まだまだ課題は山積ですが、ひとつずつつぶして、
一秒でも早くドクターによる初期治療が開始できるシステムにしていく計画です。

個人的には車内より、クルマの外の人。そして、子どもたちに適用したい。
ドクターヘリは夜は規則で飛べないけれど、
子どもの活動時間と現在のドクターヘリの稼動時間はリンクするので、有効活用できると思うのです。
ハードルは高いけれど、トライしないと進まない。
応援、よろしくお願いいたします!