スズキと三菱のちがい

テストコースで実測した数値を届けるのがルール。
だけど、テストコースによって条件は違うし、
風速はもとより、夏と冬ではデータも違うし、
暖かい国にテストコースを持っている自動車会社はより有利な数字が出せるっておかしくないですか? 
日本でも北のエリアの人たちは、
「カタログ値みたいな燃費の数字、出ないなあ」って思っていたでしょ?

いまや、コンピュータ・シミュレーション技術が上がり、
より正確で平等な数値が出せるなら、
そちらに移行、もしくは併用してもいいのでは。
そしたら、テストコースの場所や天候の差なんて、気にしなくていいわけだし。

スズキは、海に近いテストコースしかなくて、
んじゃ、コンピュータでやっちゃうか。結果は同じなんだし、と、
やっちゃったわけ。
三菱と異なり悪意や改ざんはなく「楽しちゃった」というレベル。
ルール違反にはちがいないけれど、
より簡単に正確な数字が出て、
そのぶん経費が減って車両価格に反映されるなら、
ユーザーはそっちのほうがうれしいなあ。

ただ、やっぱり勝手にやったらだめだよね。
スズキだけでなく、自動車工業会も自動車技術会も、
シミュレーションを取り入れたいと思っていたはず。
だったらきちんと手順を踏んで、
もっとはやく国交省にプッシュしようよ。
なにかっていうと、人々の怒りの矛先を、
最後は国交省にして終わらせようとする風潮があるけれど、
今回の件については、さいしょに動くべきは自動車メーカーの側だと思う。
国交省の試験法が~と、うちわで念じたり、陰口言ったりしているだけでは、
なにも変わらないでしょうに。