日本カーオブザイヤー

朝、打ち合わせをひとつ。
午後は、日本カーオブザイヤーの総会です。

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今年も、選考委員を努めさせていただくことになりました。

今年は、私の大好きな小さいクルマたちが元気で、
わくわくな一年になりそうです。
でもそれは、投票のときに、ものすごく悩むということで?

終了後は、国際交通安全学会の研究会。
今、旬なテーマを、超あたまのいい人に囲まれての研究会は、
頭から煙が出そうです。
みなさん、バイリンどころか、ドイツ語~フランス語まで、
ビジネスどころか、学問レベルで使いこなすって……。

日本語と、広島弁ちょこっとと、横浜なまりと、
サバイバル英語と、暴走系イタリア語(謎)の私としては、
めまいがしそうですー。

ELRとALR

今年の黄金週間も、こどもたちが被害者になる事故が相次いだ。
とくに、安全装置であるシートベルトが凶器になった件は、胸が痛む。

後部座席に座っていた7歳の男児の首に
シートベルトがからまって窒息状態になったというもの。
走行していたのは高速道路だというから、
保護者は「全席シートベルト」にのっとって使用したのだろう。

7歳は、チャイルドシートから開放される。
でも、多くの7歳は身長が140cm以下で、
140cm以上に合わせたシートベルトでは、安全装置の意味をなさない。
(車両によって数字は異なります。150cm以上というものもあり)

そして、気をつけてほしいのは、
多くの後部座席のシートベルトには、
ELRとALRという機能がついているということだ。

ELR(Emergency Locking Retractor)
強い衝撃がかかったとき、上体を支えるため、
それ以上ベルトが出てこないようロックするもの。

ALR(Automatic Locking Retractor)
シートベルトが巻き込まれる一方で、強く引き出そうとしても出てこないもの

これ、経験した方いらっしゃると思います。
ひっぱろうとしてもロックして出てこず、どんどん巻き込まれてしまうという。
チャイルドシートを装着したとき、ゆるまないために付いている機能です。

よかれと思ってつけているこれらの機能、
でも、使い方を間違えば、首をしめあげることになる。
首をしめるインシデント(事故にいたらずとも、やばかったね~という状況)は、
年間、何件も起こっている。
ハインリッヒの法則によれば、300回に一人は、重篤な事故にあたることになる。

保護者の方には、車両の安全装置を正しく理解し、
こどもを守るために使っていただきたいと、強く願う。
チャイルドシートを卒業したこどもたちにも、学童用(ジュニア)シートの活用を!
安全装置でこどもが被害を受けないよう、
楽しいはずのドライブが悲劇にならないよう。
よろしくお願いします。

ボルボのチャイルドシート(コンセプト)

今年の黄金週間。
「ここが稼ぎどき!」「がんばりどき!」と、仕事にいそしむ友人たちと、
「11連休なのー」という友人にばっきり分かれ、
職業選択の大切さを考えさせられております。
こどもたち、仕事選びは、こういうところも考えようね。
黄金週間がんばって働けば、
ほかのときに休みがもらえるからね(もらえないこともあるけれど……)。

さて、欧州を飛行機で移動していると、
預けた荷物を受け取るときに、荷物の山のなかにチャイルドシートを見かけます。
小さなこどもとの旅行は、レンタカーやタクシーなど、
必要な場面が常にあるからで、意識の高さをうかがわせます。

でも、チャイルドシートって大きくてかさばって不便!
そんな声に応じて開発されたのが、こちら!
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ボルボのインフレータブル・チャイルドシート(空気で膨らませるチャイルドシート)。

しぼませると……。↓このように!
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おお! ちょっとしたカバン程度になり、持ち運びも便利!
*写真をクリックすると、拡大します。

まだ、開発段階なんですが、実用化すれば、
飛行機などで旅行しない人にとっても、
「じいじの家に、帰省したときに……」とか、
「友達一家と、一台のクルマで遊びにいくとき……」など、
チャイルドシートを、より簡単に使えるようになると思うのです。
使いやすさ=着用率向上!

がんばれ、ボルボ。実用化&適度な価格設定、よろしくお願いします!

講話

本日は、地域交通安全活動推進委員のみなさんに、
講話をさせていただいてきました。

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地域の交通安全のために、ボランティアで活動される方々です。
安心な街づくりは、こうした方々に支えられています!

レスリング選手のお父様だったり、
北陸自動車道のサービスエリアで起きた事故だったり、
体調の変化から引き起こされる事故は多いのです。
独協医科大学の一杉先生の報告によると、全体の4%という数字も!

体調管理も交通安全の一部です。
事故ゼロ、ケガゼロを目指し、がんばりましょう~!