フライト2!

この二日間、隔離部屋にて、強制おこもり。
隔離部屋には、周囲に「ふとん」(ふとん?)くらいしかなくて、
集中せざるを得ない環境でありまして。
(在宅でもメールのチェックはもとより、電話も基本、出ません~あしからず!)

アタマがもよもよしてきたところに、新刊の見本誌、到着です!
『フライトナース ハナ フライト2 -わたしは空飛ぶ人魚姫?-』
12月11日ころ、書店さんに並ぶ予定です!

おおおー。 感慨深いですー。
表紙&挿絵を描いてくださるのは、マンガ大賞でも有名な、にしけいこ先生! ありがとうございます!

今回も、日本医科大学千葉北総病院、救命救急センターのドクター&ナース、
そして、ドクターヘリ運航クルーのみなみなさまに、お世話になり、無事に出版できました。
ありがとうございます!
編集、校正、プロモ……ほか、講談社青い鳥文庫の関係者のみなみなさまにも、大感謝ですー。

この感激を胸に、フライト3、執筆中。
だいぶスケッチができた……ように思うのは、気のせいか、脳のもよもよのためなのか?

ドクターヘリの安全を考える

早起きをして原稿を書き、集中力が切れたところで、
HEM-Net 主催の、シンポジウムへ。

理事長は元警察庁長官の國松孝次さんです。

防災ヘリ、海保ヘリ、民間ヘリ、個人ヘリと、今年はヘリの事故が多発。
飛行中に作業する機会の多いこれらのヘリに比べ、ドクターヘリは飛行中の業務はないものの、
それでも、一度も降りたことのない、周囲のどこに電線があるかわからない場所に離着陸するため、
安全の確保は急務。

機長が操縦に集中できるため、同乗する医療クルー、地上のCS、消防隊の対応はもとより、
機体の整備やヘリポートの充実など、課題山積です。
運航クルーも医療クルーも、こうしたトレーニングは自費で休みの日に行っていることも多く、
正義感と熱意だけに頼るには限界があるわけで。

しかし、こうした操縦中のミスについての論理は、クルマのドライバーにつながること多し。
基調講演は、医学博士の柿本由紀子先生でしたが、
「注意せよ、という精神論だけでは、限界がある。
周知徹底ってみんな大好きだけれど、そんなものは通用しない!」(言葉尻うろおぼえ) と、ばっさり!
すばらしい! そのとおりだと思います!

運航会社の整備士の方がおっしゃった、
「ヒューマンエラーは、結果であり、原因ではない。」という言葉にも、至極納得。
ヒューマンエラーを引き起こす、クルマ作り、街づくり、道作り。
こうしたものを解決しなければ、交通事故だってゼロにはならないのです。
「標識さえ見ていれば、事故は起こらない」と、某検討会で言い切った、某関係者に突きつけたい気分。

ついでに。ヒューマンエラーを起こす、
腹部損傷をさせるようなシートベルトも、同じだと思いますよー。

終了後は、補習=しかし、楽しい。今日もめいっぱい。

群馬防災ヘリ「はるな」

「要救助者、60代男性、右足骨折で歩行不可!」
「ランデブーポイントにて、救助隊員三名を乗せ……!」
「ランデブーポイントへの到着予定は、10時!」

わくわくわくわくわくわくわくわくわくわくわくわくわくわく……。
指揮隊から入る無線連絡に、ああ、もう、興奮して倒れそう。すいません、わくわくで。
でも、訓練なので、ご勘弁を~。

だって、サイトで見つけちゃったんですよ。群馬防災ヘリ「はるな」の、山岳救助訓練日程を。
そしたら、あなた(←だれ?)、じっとしてはいられないってもんでしょうよ。
朝もはよから起き出して、渋川まで行っちゃいましたよ、私=ばか。

「はるな」到着です。ひょえ~! すてき~!
着陸態勢にはいると、スライドドアをあけて、航空隊員が後方確認しながら飛んでくるんですよ。かっこいー!

航空隊員のユニは黄色です!
その後、オレンジのユニを着たレスキュー隊員を乗せて離陸!
要救助者がいる場所まで飛んでいき、そこからホイスト下降で、レスキュー隊員を投入!
うひー、たまらん~。

でも、これがですね。ヘリはすぐそばでホバリングしているのが、音でわかるのに、
木立にかくれてどこだか見えない。
ああ、ここまで来ておきながら、ホイストが見られないなんてっ!
走りましたよ、私。でも、一直線にヘリに向かって走っていったら、
その先は、ぐえっ、これはガケ? いや、ガケではないんでしょうけれど、とんでもない斜度。
でも、ここを降りれば、ここを降りれば……。
ころげ落ちそうになりながらたどりつくと
(こっちが要救助者になりそうです。ちなみに枝をつかみまくって、手は血だらけです~)、
おおおっ!

隊員を吊りあげている真っ最中! すごーい! すごーい! 

ああ、早起きしてよかった……じーん(感涙)。
地上の安全確保担当のみなさま。お声ガケいただき、ありがとうございました。
訓練されていたみなさま。これからも事故のないよう、がんばってください。
最後、すれ違うとき手をふっていただき、超うれしかったですー。

プロフェッショナルな方々にパワーをいただき、本作りに注入していきたいと思います!

原稿と試乗会その1

早起きして原稿書き……のつもりだったのだけれど、
ゆうべ、終電で帰宅したため、はっと気づくと七時半! うわーっ! 寝過ごした!

あわあわしつつ、原稿を書いて、午後は都内で行われている試乗会へ。

ブルーテック=ディーゼルです。
でも、ボディがめっちゃいいので、振動が少なく、めちゃ静か。メルセデスならではですなー。

そして本日、JAFがドクターヘリ支援事業への協力を発表しました! 詳しくは、→こちらをクリック!

昨日の「フライトナース勉強会」も、そうですが、
広がりをみせるドクターヘリ。でも、ヘリがあっても、ドクターやナースのスキルが伴わなければ、
活用することは、難しい。
フライトナースなんて、病院の救命救急センターのなかとは、ぜんぜん違う仕事もしなくちゃならないし!
しかも短時間で! こりゃもう、センスも大事ですが、それなりのトレーニングは必須なのです。
いままで、そういうことって、各病院が自腹をきって行ってきたけれど、
でも、自腹だけじゃ、限界があるし、ちゃんとした制度がないと、長続きもしないってもので。

ドクターヘリが出動する件数の4分の1は、交通事故。
ドクヘリで助けにいくことで、救える命はたっくさんあり、しかも、入院日数も減り、後遺症も減るとあれば、
こりゃもう、JAF、自動車工業会、損保会社、国民健康保険などなど、ドクヘリをバックアップしないで、なんとする?
(自称:ドクヘリ応援団員のワタクシ、鼻息あらくて、すみません!)