入学おめでとう。

小学校の入学式に潜入しました。

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寒い日が続いて、桜はこの日を待っていたかのように咲き誇り、ぴっかぴかの一年生を祝福!

幼い子供が交通事故でケガをすると、
どれだけ両親が、兄弟が、家族が、友人たちが、つらい思いをするのかを、
身にしみて感じた一年間でした。
小学一年生の、ぴかぴかの笑顔を見て、改めて自分の仕事の責任を感じます。

自動車メーカーのみなさん。
改めて、お願いします。
車内の子供の安全を、もっと真剣に考えてください。
後部座席のシートベルトは、身長135センチ以下ではなんの安全性もないばかりか、
凶器にもなりうることを知っていながら、
学童用のチャイルドシートの存在をカタログにはもちろん、
ディーラーでも伝えないその姿勢を、いつまで続けていくつもりなのか。

子供を傷つけること。
それはつまり、将来のユーザーを殺していることと同じです。

ペダル問題

リコール問題でゆれたトヨタ車だけれど、
一連の騒動、最初にミソがついたのは、フロアマットだったような気がする。
純正のフロアマットの上に、市販品のフロアマットを重ねておいて、ずれてアクセルペダルにひっかかったと。
国交省の安全基準検討会でも、アクセルがひっかかった場合にそなえて、
「ブレーキを踏んだら(アクセルがオンになった状態でも)、ブレーキを優先的に利かせるシステム」が検討されているし、
消費者庁からもリクエストがきたと聞く。

だけど、このシステム。基本的に電子制御スロットルでないと、面倒くさいらしい。
電子制御スロットルなんて、小さくて安くてってクルマには、まだ採用されていないぞ?

というか。
少なくともフロアマット問題は、アクセルペダルの形状を考えれば、すむ話だったりして。
ペダルの仕組みは二種類。吊り下げ式と、オルガン式。
上からぶらさがっている吊り下げ式は、ペダルの下に異物がはいりこみやすいけれど、
床から生えているオルガン式は、ちょっとやそっと蹴っ飛ばしたところで、フロアマットは入り込まない。
農作業に使われる軽自動車は、泥対策のゴムのフロアマットを使う人が多いので、
すでにオルガン式に変更しているという話もあるし(情報だけで未確認ですが)。

ブレーキオーバーライドが、踏み間違いからなにから、問題をぜんぶ解決する魔法のシステムだと思ったら、
それは違います、消費者庁の検討委員のみなさま。
左足ブレーキを禁止にして、オルガン式のペダルにすれば、
無理やり機械式アクセルしかないクルマに、高い開発費をかけさせる必要はないような気がします。

今日は朝から、おやつ持参で(お弁当も持参したけれど)取材です。

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おやつはこちら。干し柿のなかに裏ごしされた栗が入っているという、超強力タッグ! 激うま! 

Yさん、ありがとうございますー!

対歩行者フルオートブレーキ

日本は歩行者がからむ事故が多く、
自動ブレーキ系でも、「対歩行者」が待ち望まれていましたが、
ついにジュネーブショーで登場、ボルボの「歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステム」!

本日は、原稿書きののち、日本の某所で体験試乗会に参加しました。

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人を見つけると、アクセルを踏んだままでもブレーキ優先で、ぎゅぎゅっ! と急ブレーキ!
時速35km以下なら、直前で止まります(35km以上なら、衝突速度=衝突エネルギーを軽減)。

おおー。すごい制動力です。どきどきするくらいです。
前方になにか見つけたときに、ブレーキがすぐ効くよう身構えておいてくれるので、よけい効きがよく感じます。
衝突速度を50km>25kmと、半分にすることで、衝突エネルギーは四分の一。
致死率は8%>1%へと、減ります。このシステムは、超有効かも!

レーダーにカメラを追加することで、ブツ(クルマや障害物)だけでなく人間も検知できるようになり、
対歩行者で作動できるとのこと(国産のプリクラッシュのほとんどは、対クルマ=モノ)。
でも、カメラといえば、スバルもつけています。対歩行者、可能です。
ただ、ボルボが今回、出してきたのがいままでと違うのは、最後まで止まりきるって点です。
技術的には日本のメーカーも、すでに可能なんですが、
でも、最後まで止まりきるのは、人間がクルマまかせにする危険があるとのことで、
国交省が反対しているから商品化できない、というのが日本のメーカーの言い分です。

私が入手している某方面からの情報とは、ちょっと違うんですけれどね。

日本の国交省の認可はまだ。さあ、どうする、国交省?
それとも、日本のメーカーが、「なんだよ、それじゃ俺たちだって!」と奮起して、
日本初の座をとりにかかるか???

ただし。お断りしておかなければならないのは、
歩行者をぜんぶ、検知するわけではないってことです。
基本的に、カメラは人間の目と同等なので、人間が見えないものは「検知しない」。
だから、暗い夜道や、大雨や、大雪や、突然の飛び出しや、背の低い3歳児くらい(身長80センチ以下)など、
見えないものには、対応できないことがあるので、ご了承のほどを。