現実

先輩ジャーナリスト、清水和夫さんのFBにアップされたもの、共有させていただきました。
これが交通事故の現実です。
かなりショッキングな映像ですので、心してスタートボタンを押してください。

Inconstienta la volan…accidente reale!!!

ー『救命救急フライトドクター』あとがきよりー
 救命救急センターは、想像を絶する世界でした。
 私が信じていた自動車の安全は、そこにはカケラもありませんでした。
 毎日、毎晩、運ばれてくる患者。
 シートベルトを使いながら、チャイルドシートに座っていながら、どこをどうするとこんなにひどい怪我になるのか。自動車メーカーが言う安全技術と、現場で起きていることとの違いに、言葉を失いました。
 さらに私を打ちのめしたのは、目の前で人が亡くなるという現実です。
 交通事故の死者数は、年々、減っています。けれど、数がどれだけ減ったかなんて、現実の世界ではなんの意味もありません。亡くなったのは家族にとって、友人にとって、だれよりも守りたいはずの、たったひとつの命だからです。
ー一部、抜粋ー

交通事故はドラマでも、小説でも、実験室のなかの話でもありません。
尊い命が、一瞬のうちに奪われていく。
そして、もし助かったとしても、手の機能を失い、足の機能を失い、内臓に障害を残し、
本人はもちろん、彼らを支える家族の生活も、本当に変えてしまうのです。
幼い子どもが血だらけになって、ERに運ばれてきたとき、
救急隊員から事故の状況を知らされた先生が、無意識のうちにつぶやいた言葉。

「ちっ、ふざけんなよ!」

私も、その場にいた人間の一人としてほんとに、ふざけんなよ、と思います。
だれかが、なんとかしてくれる、ではなく、
まず、自分から、できることをしていきましょう。
全員が認識して行動すれば、きっと世界は変わります!