Cara Mina

誕生日に、イタリアのミーナおばさんから毎年恒例のメール・メッセージ。
ありがとうの返事を書いたら、めずらしく、すぐにまたメールが。

なんだろう? と、読んでみたら……。

Rumiko ti devo fare dei complimenti,
E’ LA PRIMA VOLTA CHE SCRIVI IN UN BUONISSIMO ITALIANO!

(ルミコを褒めなくっちゃ。初めて、すごくきれいなイタリア語でメールしてきたわよ!)

イタリアを離れてから12年。
あのう……何度もメールのやりとりしているんですけれど……は、初めて???
たしかに、日本にいると話す機会がないので、どんどん忘れているんですけれどねー。
ま、いっか。褒めてもらえたし(笑)。

街を歩くと、ほのかに甘い香り。

091010

お庭のあるおうちの金木犀が、ふんわりと香って、こういうときだけ、
「お庭のある家っていいなあ」と、思います。

が、しかし。

私、緑の手ならぬ「黒い手」を持つ女。
ほとんどすべての草木を枯らすので、金木犀もダメかも……。
なんたって、プランターのローズマリーすら枯れたし(涙)。

イタリアご飯

この週末、本当は遠出する予定だったのだけれど、
ちょっとしたトラブルが発生して延期。
人間、正直なもので、出発前の金曜日に全部、おわらす予定だった原稿が、
「キャンセル!」とわかったとたんに、集中力が一気になくなり、持ち越しているという……情けない。

よって週末は原稿書き。延期したぶん、ちょっと予定より前倒しで原稿をせっせ、せっせ。
そして、私のタイミングがいいのか、
それとも、私が「アニキ」と慕う、超タイミングのいい彼が上手なのか、

「ねえねえ、今日、メシ食いにこない?」

そりゃ、行きますとも!
なんたって彼の家の冷蔵庫には、イタリア人の家よりもイタリア食材が満載でして。
なんたって彼のオクサマは、和食の師範の免状をお持ちでして。
そんじょそこらのリストランテよりも、だんぜんおいしいわけです、はい。

0908021

ダンナ、調理中。今日のメインシェフは、ダンナが担当です。フライパンの奥にある、アンチョビの缶の大きさにご注目ください!

0908022

で、ずらりと並んだ「前菜」。これで、前菜ですよ、みなさま?

できあがるあいだ、待ちきれずに生ハムを並べつつ、つまめるっていうのも、
おうちごはんの楽しいところ。
ごちそうさまでしたー。また、よろしくでーす!

コッツァ&ココッツァ

おいしいもの、食べに行こうよ~、という友人Y嬢からのニンジンがぶらさがり、
午前中から必死になって原稿を片付け、
夜は、イタリアーンな世界へ。
しかし、人間(というか、私か?)どうしてニンジンがぶらさがると集中力が増すのだろう。

090719

お店の前は、緑が涼やかな感じで、ヨーロッパを演出。

いただいたのは、ムール貝。
イタリア語では【コッツァ】と言います。
イタリアに住んでいたころ、毎日のようにいっしょに遊んでいた友人は、
苗字を【ココッツァ】といい、
彼女と旅行に行った先で、バケツいっぱいのコッツァを食べながら、
「コッツァ・ココッツァ。コッツェ・ココッツェ(コッツァの複数形)」と、
白ワイン片手に、笑いころげていたのを思い出します。

東京は、おいしいお店がひしめいていて、
瞬間、イタリアにトリップできるのが素敵。