著者:岩貞るみこ
監修:中川由賀さん
イラスト:堀川直子さん
法律をもっと身近にとらえてもらいたい。
法律の本を、子どもたちに届けたい。
ずっと思っていたけれど、法律の本なんて書けるかなあ……。
何年も前から企画しつつも悶々としていたときに、
弁護士の中川由賀さんに出会いました。
事故や事件で被害者をたくさん見てきた中川さんは、
悲しい思いをする人を一人でもへらしたいと活動しています。
この本を提案すると、すぐに快諾してくれました。
道路交通法と道路車両運送法のほかは、ほとんど知らない私にとって、
法律は難解で、書いている途中に、何度も、
「とんでもないものに手を出してしまった……」と後悔だらけ。
そんな中、中川さんに何度も助けてもらいました。
また、桃太郎の物語を例にすることを思いついたときは、
私って天才! と、自己満足にひたったものの、
再校の段階で、何の気なしにネットで検索をしたら、
すでに多くの人がその話題に取り組んでいることを知り、
ちょっと残念な気持ちに。
そのときも、編集担当のSさんに、
「この本は、独自の切り口で面白いです!」と励ましてもらい、
なんとか、最後までたどりつくことができました。
今回は、まさにチーム戦。
チームのみなさんに、感謝してやみません。
2022年6月13日、第208回国会で、
刑法等の一部を改正する法律案が可決され、侮辱罪の罰則などが変わりました。
この本の校了は、その4日前。
ぎりぎりまでねばったのですが、反映することができませんでした。残念。
ただ、成人年齢が20歳から18歳になったり、
女性の結婚できる年齢が16歳から18歳になったりと、
この1年で多くの改正が行われているほか、
今後も、法律は毎年、よりよいものへと変えられていきます。
出版する以上は、どこかのタイミングで切るしかないのだと思います。
子どもたちが、犯罪に巻き込まれないよう、
ふとした瞬間に、犯罪をしてしまわないように、
少しでも役に立つことを願っています。