ハイパーレスキュー

本日は、日本交通科学学会オプショナルツアーで、
ハイパーレスキューこと、消防救助機動部隊と、東京DMATの連携訓練見学です!
伺ったのは第二消防方面本部。
私が芝消防署の取材でお世話になった、U士長とO士長も現在こちらで活躍中です。

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おおおー。ついに足を踏み入れました。
消防ファン垂涎の、聖地ともいえるハイパーの敷地!
消防取材以降、自称応援団OGとしても心踊りまくりです!

想定訓練開始。
乗用車が交差点でハンドル操作を誤り、二人跳ね飛ばした上、
ひとりを巻き込んでマンションに突っ込んだというもの。
乗用車はマンションにめり込んで、車内から脱出不能!
「252が3!(要救助者が三名)」という設定です。

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指令、入電中。

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まずは救急隊が駆けつけます。ほんとは、ふつーの救急隊員が行きますが、
今回はハイパーレスキューとの訓練ゆえ、ハイパーの機動救急救援隊が救急隊員の役をしています(た、たぶん)。

さいしょに、倒れている二人に声かけ。複数傷病者ゆえ、まずはトリアージです。

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さらに、クルマの下敷きになった人のところへ! こ、これはー!
救助隊の要請を~!

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指揮隊車が到着! すぐに本部を設営!

東京消防庁では、管内の交通事故は指揮隊車が出ます。
現状を把握し、隊の増強が必要であればすかさず要請します。

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要請された救助隊、到着です!

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指揮隊は、作業が安全に行えるよう、規制線を張ります。
これも、とても大切な仕事。交通事故の場合は、警察が行うことも多いです。

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車両の下敷きになった人を救出すべく、エアークッションみたいなもので、隙間をつくる救助隊員。

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このときすでに、東京DMAT(ドクター)も、必要な処置をしていきます。

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下敷きになった人を救出したあとは、マンションにめりこんだ乗用車をひっぱりだします。

可搬式ウィンチ・チルホールしか見たことのない私。
救助車両での巻き上げ、初めて見ました~。感激~。

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さらに、ドアが開かないため、救助隊員がスプレッダーとカッターを使って、
ドア部分を切り開きます。

エアですごい力を出すため、救助隊員二人がかりでも、支えるのが大変……、って、
取材中には聞いていたけれど、目の前で見て納得!
このとき、要救助者の気道を確保すべく救急隊員が頭部を保持し、
さらにドクターにより点滴のラインが一本、とってあります。

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ドアを開放し救出された要救助者。意識喪失したため、すかさずドクターが気管挿管します。

交通事故をはじめ、現場への医療投入ってすごく大事。
でも、救助隊が上手にできても、ドクターの腕がよくても、
お互いの連携がうまくいかなくては、力を発揮できないのも事実。
こうした訓練を通じて、体で覚えていくのは必要なんだと改めて思います。

終了後は、機動特科隊が扱う車両の数々を見せていただきましたー。
クルマ好きには、たまりませんなー。
みなさん、ありがとうございました!