タカタ問題から学ぶこと

タカタ関連で、マツダもリコールを発表した。
トヨタ、ホンダ、BMW……多くのメーカーがからむこの問題。
ユーザーのみなさんは、改めて自分のクルマが対象かどうか確認し、
対象であれば、ディーラーに連絡をしてください!


改めて、タカタのエアバッグでなにが問題になっているか整理します。
エアバッグは、衝撃を感知すると、インフレーターに入った火薬が爆発し、
エアバッグを膨らませる仕組みになっています。
今回は、火薬の爆発が想定をはるかに上回り、
インフレーター自体が破壊されて乗員を傷つけています。

なぜ、インフレータが壊れるほどの勢いで爆発したのか。
タカタだけ火薬に硝酸アンモニウムを使っています。
硝酸アンモニウムは、エアバッグに使いやすい特性がある一方、
吸湿性が高く、また、温度変化で固めたはずの火薬にヒビが入り粉々になる性質を持っています。
よって、
「ペレット状に固めたはずの火薬が粉々になり、想定以上の破壊力が出た。
その原因は、製造時に湿度管理ができず(インフレータの製造工場=ワシントン工場)、
また、保管場所(エアバッグの組み立て工場=メキシコ工場)が不適切だったため。」
このように、考えられています。

なぜ、原因が特定できないのか。
暴爆したものは、すでに爆発しているので、調査ができないのが一番の理由です。
メーカーはすでに、暴爆した車両と製造時期が近いクルマのエアバッグを回収し、
調べているものの、同じような暴爆がほとんど起こらないことも報告されています。
今回、調査リコールを実施した理由は、疑わしきを回収し、原因をつきとめるため。
これ以上、被害を出さないための処置です。

今回、エアバッグ事故を取材して感じたことは、
1)いいものを開発しても、製造工程でミスがあれば、その品質が担保できないこと。
2)どんなものにも耐久性があり、安全性を保証するには交換や点検などの制度が必要なこと。

特に、火薬のような危険物、さらに安全装置という重要なものであれば、
なおさら、必要なのだと思います。
現在、インフレータの破壊は、火薬が想定外で暴爆したという見解が多いのですが、
インフレーターの強度は、上記の1)2)の点で、本当に大丈夫だったのかと、
考えてしまうのです。

*我が家、建築から10年で、水まわりを中心に一気に故障しはじめ、
「モノって10年だよねー」を実感しています(泣)。

エアバッグが搭載しはじめた1980年の後半は、
10年で点検/交換という文言が取扱い説明書にあったそうですが、
現在、ディーラー関係者に聞いても、取扱い説明書を見ても、
そのような事実も記載も見当たりません。
見落としていたらすみません。ただ、見ようとして見つけられない程度では、
記載しているとは言えないと思います。

現在のクルマは、安全装置合戦になり、
今後は、被害軽減ブレーキなどのシステムを展開した自動運転の領域へと進みます。
製造品質と、品質管理。
国の制度を含めて、改めて見直す必要があると感じています。