ドクヘリ・シンポジウム

やばいやばいと言いつつ、午前中は原稿書き。
午後は、ドクターヘリのネットワーク、HEM-Net主催のシンポジウムです。

100217

基調講演は、チームバチスタの栄光で有名な、海堂尊さん。
やっぱ、お医者さま、アタマいいわ~という講演でございました。

今回は、ドクターヘリ支援基金を開設にあたってのシンポ。
現在、国と道府県から運営費用がでているけれど、でもなぜか年間240回計算の額。
年間700回近く飛んでいる日本医科大学千葉北総病院などでは、完全に赤字なのです=特に運航会社(朝日航洋)。
しかも、ワケわからないのは、消耗品には使えない
つまり、ヘルメットやフライトスーツは、ぜんぶ病院の自腹負担になるわけです。
えーっ、なんで。ヘリに乗るのに必要なのに。
志ある病院は、負担が増える一方じゃん。

ドクヘリ導入がすすむなか、でも、ヘリだけあればいいってもんじゃなく、
まずは、指揮官としての力も必要なフライトドクターの養成と、
いないとなにもできない赤子同然とドクターに言わす陰の実力者:フライトナースの養成が必要なわけで、
そうした部分は、ぜーったい補助金は使えないので、広く民間から支援してもらおうというわけ。
つまり、「民」が「公」を支える新たな社会モデルの構築に、トライするわけです。

私、この発想はとてもいいと思っています。
なぜなら、どんな事業も「公」だけでやると、一般市民はどうも意見が言えない(民が積極的に参加しないことも)。
ほんとは、お互いがきちんと意見を出し合って、いいものをつくるのがベスト。
ゆえに、おっきな筋道をたてるのが得意な「公」には、その部分だけやってもらい、
各エリアごとに異なる細かな部分は、「民」で自由に采配をふるったほうが、
すごくいいものができると思うのです。

そんなにうまいこといくの?
そういう声も聞こえてきそうですが、できるできないではなく、やるためには、どうすればいいのか。
ドクヘリ私設応援団としては、団旗をうちふるっております。