ESC

たとえ高速道路であっても、自動車専用道であっても、動物が侵入することを100%防ぐことはできない。
今日の最高裁では、そんな判決が出た。
亡くなった方のご家族は、無念だろうが、
たとえ、裁判でどうあれ、関係者だって自分たちの作った道での死亡事故に、ココロを痛めていない人はいないと思う。
そして、事業評価委員のひとりとして、東日本高速道路が動物進入の対策に取り組んでいることも、申し添えておきたい。

動物が出てこなくたって、前を走るクルマが突然、止まることもある。
落下物が落ちてくることもある。
クルマが機械であり、人が運転している以上、道路上ではなにかが起こる。
それらをすべて、運転するときに対応しろというのは不可能だが、
少なくとも、ESC(横滑り防止装置)付きのクルマを手に入れることで、
危険度をぐっと下げることはできる。

障害物を避けようと、ダブルレーンチェンジ(右~左と、二回ハンドルをきって回避操作すること)すれば、
二回めは、必ず(といっていいほど)、おつりがきて、ほとんど(といっていいくらい)スピンする。
でも、ESCさえあれば、多くの場合、スピンせずにやりすごすことができるのだ。

私が前のクルマから、いまのクルマへと買い換えたのは、ESCの有無もある。
ESCのインストラクターになるにあたって、さんざん練習でスピンしまくったら、
怖くてESCなしのクルマには、乗りたくなくなったからだ。

燃費の数値と、価格で勝負しようとする日本車は、ESCの普及が圧倒的に遅れている。
ユーザーがお金を払わないから、という、クルマのプロとは思えない台詞も聞こえてくる。
リコールや欠陥車よばわりが怖くて、びびるより、
ESCを付けようとしない不誠実さのほうが、よっぽどださいと思うけれど。

ああ、昨日、反省したばかりだというのに、また、いらんケンカをふっかけてしまった気がする。
ま、いっか。

今日も原稿書き。やばいくらい遅れ気味。