この5月後半、ほぼ出ずっぱりの私が、ようやく迎えた6月。
そして私を待っていたものは、大量の……原稿。
ええ、ええ。そうでしょうとも。これだけ出ていたら、原稿もたまるでしょーよ。
さて、少しもどって、「高齢者にやさしいクルマ会議」で話題になった二人乗りのクルマ。
私は無理だと思っているのですが、
できる、やれる、ニーズはあると思っている人は意外と多いようで。
そりゃ「いる?」とたずねれば「欲しい」と言うでしょうよ。
でも「買うか?」と問われれば、どうなんでしょうね。
二人乗りのクルマ、たしかに便利です。
狭い道もラクだし、駐車もしやすいし。
だけど、結局、それって移動にしか使えないじゃないですか。
購入するクルマに100万円払うのは、それが、移動だけじゃなく、
友人を乗せたり、孫との時間がもてたり、モノが運べたりという要素がついてくるから。
でも、二人乗りで移動オンリーという用途なら、100万円は出さないでしょう。
スズキの「ツイン」なんて、50万円以下でもダメだったのは、そのせいだと思います。
移動の足にいくら払えるか?
いいとこ、20万円じゃないでしょーか。
それで作れますか? 二人乗りで、エアコンついて、安全なクルマ。しかも電気自動車ですか?
ついでに。友人も乗せられず、自分だけで走るクルマで、
ある意味「自分ひとりだけ自由」に過ごす生活に、日本人が耐えられるんでしょうか。
イタリアでスマート・フォーツーがバカ売れしているのは、個人主義の国だから。
「ああ、ごめん、乗せられないの。じゃあね」と、とっとと一人で行けちゃう気質だし、
縦列駐車の隙間に、前後のクルマのことなんて考えずに、アタマからタテに突っ込めるのも、
「入れたんだから、いいじゃない。なにがいけないの?」と開き直れる強さがあるから。
日本人に二人乗り、いけるんですかね? どうでしょう、DのKさん。NのYさん、T大学のK先生?
そして方針を打ち出した、事務局の福岡県?
原稿同様、大量にたまった洗濯物を処理しながら、そんなことを考えた火曜日。
洗濯物はハケたけれど、原稿が、ああ、原稿が~。