日本小児科学会

日本小児科学会の学術集会へ。

東日本大震災の対応で、ドクターが被災地支援に行ったため、
春の開催からこの時期へと延期になりました。

小児救命救急のセッションを拝聴するに、
いかに子どもの救命救急体制が脆弱かが、ひしひしと。
ですよねー。
いま日本の病院のなかで、小児科と救命救急(と産科)が「赤字」って言われているのに、
それが組み合わさっているんですもん。
でも、それじゃヤバイでしょ。こども、助けられないでしょ!
消費者庁も、少子化対策関係者も、もっと声をあげて厚労省に意見すべきかと。

そして国交省と自工会へも、ぜひ、お願いしたい。
私も消防庁の応急手当普及員などで習った、救命の連鎖(チェーン・オブ・サバイバル)。
今回は、4つのチェーンのもうひとつ前に「予防」という文字を発見。
ほんとに、こどもの場合、怪我をさせないことがものすごく重要になってくるわけで。

昨年、車内にいて交通事故に遭い、亡くなった子どもは30名を超えている。
だけど事故対策関係者の中には「数が少なすぎて分析の対象にならない」と言う人もいて、
まったくもって、はあ? である。
30名以上も! 死んでいるんだぞー!
どうして死ななければならなかったのか。
どうすれば、防ぐことができたのか。
ミクロ調査をして原因究明していかなければ、いつまでたっても同じことの繰り返し。

いま、クルマの安全を考える立場にいる人は、
時代を動かすくらいの勢いで、真剣に子どものことを考えて行動していただきたいです!