得手不得手

その昔、某センセイが言っていた。
「字のへたくそな外科医は信用できない」
うーん、わかる。
文字は絵と同じで、自分のイメージをカタチとして描く作業。
だとしたら、どこをどう切ってどうつないで縫合して……と、
イメージが手作業で表現できない人って……むむむー。

医師になるためには、それなりにアタマのいい人が、
でも、これまたものすごく勉強しないとなれなくて、
だけど、医学部に行く能力と、国家試験に受かる能力と、
きれいな縫合や手術ができる能力は、また別ものだと思ったり。
とくに手術ってチームワークだし。

ドクヘリの取材で病院の現場を取材して思ったことは、
国家試験に受かって、研修&専修医期間を終えたら完成ではなく、
まだまだものすごい士気で成長すべく闘っている人が多いということ。
30歳ではまだまだ未完で、40歳でも学ぶことは多く、
50歳すぎてもさらに上を目指す人に、たくさん会いました。

勉強がキライな人は、ドクターになれないかも……。

でも、日々精進して得た知識や技術が、人を救い、
その先のQOLも変えていく。すごいことだと思う。
そんなことを思った週末。

そして私は自分のQOLの低さに愕然としながら、PCに向かい続けています……えーん。