ともだち

ともだちって、どうやってなるんだろう。
中学生のとき、突然「ともだちになろうよ」と言われて、戸惑ったことがある。
そんな言葉を交わさなくても、
なんとなく気になって、なんとなくそばにいて、
いっしょにいる時間を重ねて、たくさんの思い出をつくっていくうちに、
自然と、ともだちになるものだと思っていたから。

結局、私にそういった女の子とは、あまり仲良くなれなくて、
彼女の記憶といえば、その戸惑いの気持ちくらいしか残っていない。

「ともだちでしょう?」「ともだちだから」
そんな言葉とセットで発せられる数々のセリフは、なんかウソくさくて、
だから私は、「ともだち」という言葉そのものを、
声にしたり、文字にしたりするのが好きじゃないのだけれど。

と。
前置きがすごーく長くなったのだけれど。
でも。
今回ばかりはですね、
あえて行動に出ないと、二度と会えなくなってしまいそうな気がしてですね、
思わず「ともだちに!」とメールを送ってしまいましたですよ。
だって、なんとなく気になって、なんとなくそばにいて、
たくさんの思い出を……なんて言っていられるほど、時間に余裕がなかったもんで。

朝から一日、取材に行き、
22時過ぎの帰宅電車のなかの、本日の出来事。