大規模災害とドクターヘリ

九州で発生している一連の地震で、
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、
ケガをされた方、被害にあわれた方々が、一日も早く、元の生活にもどられますように。

今回の地震では、地元の熊本、福岡、長崎のほか、
山口、広島、兵庫豊岡、兵庫加古川、徳島のドクターヘリが集結した。
加えて、独自にヘリ活動をしている「ホワイトバード」も加わっている。
ドクターヘリの運用の統括には、私が取材させていただいた、
日本医科大学千葉北総病院の、災害訓練を積んだフライトドクターたちも。
そのほか、ドクターカーなどで、DMATも現地入りしている。

ドクターヘリのよさは、その機動力だけれど、
今回、特に思うのは、
ドクターヘリで活動しているドクターたちは、
病院の外で治療するスキルを持っているということ。
なんでもそろっている病院の中ではなく、
フライトナースと協力し、自分の判断で、消防隊と連携して最善の策を判断して行動する。
これこそ、ドクターヘリで日々、活動している人たちだからこそできること。

さらに、こうした大規模災害のときは、各地からドクターが集まるけれど、
航空医療学会や、その他の災害訓練や勉強会などを通じて、
各病院のフライトドクターやナースたちが、お互いをよく知っていることも強い。
まさに「あうん」の呼吸で活動ができるというもの。

初期の運用は終わり、数機は基地病院にもどったようだけれど、
まだ、医療関係者の活動は続く。
どうか、ケガのないように。
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