Clubhouse

東京駅の天井。通るたびに見上げてうっとりしていたけれど、
おこもりが続いて、ずいぶん長いこと見ていません。涙。

iPhone専用アプリのClubhouse。
先月、尊敬するIT系の友人に招待してもらって、参加中です。

ラジオみたいと言う人もいるけれど、
ラジオほど、構成が考えてあるわけではないので、
どちらかというと、居酒屋トークに近いかも。
あちこちのルームをのぞきに行く感覚は、
立食パーティで丸テーブルを、ひらひらと回遊する感じに似ています。

面白いのは、直接、話をする機会がないような人たちと出会えること。
私にとって、ほとんど接点のないZ世代の大学生の会話は興味深くて、
ついつい、聞き耳を立てに行ってしまいます。

紙媒体は、もう終わり、という声が飛び交うなか、
彼らの話を聞いていると、
「文字は、なんのためにあるのか」ということがわかります。
情報だけとるならば、スマホでいいけれど、
「本」や「雑誌」を読んでいるときに感じる特別な感覚は、
物体が存在して、
文字を読み進むときについてくる、ページをめくるときに感じるもの。
こうした行為も文字とセットになっていて必要なんだと思わされます。

私の書くクルマの原稿は、「情報」だからスマホ用だけど、
ノンフィクションやドキュメント小説の原稿は、
スマホを持たない子どもたちに向けた書籍用。
ゆっくりページをめくりながら、わくわくどきどきして、
自分がその場所にいるような感覚になってほしいと思いながら書いています。

Z世代が、そんな思いをちゃんと感じとってくれているようで、
すごくうれしい。
そのことを知る機会をくれたClubhouseにも、感謝です。