イルカのフジ

PCに向かう週末。
細かな原稿に追われて、大物に手がつけられない状況で、
せまり来る年末の圧力に押しつぶされそうですー。

そんななか、郵便物が。
開封して出てきたのはこちら。

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「しっぽをなくしたイルカ」の帯と、書店に置いていただくポップです。

昨年、人工尾びれ開発10周年だったので、本には、
「あれから10年。フジは元気です!」
という感じの帯を作っていただいてたのです。
でも、今回の訃報で、編集部さんが急遽、追悼帯を作ってくれたのでした。
そしてポップも。
これを、ひとつひとつ、サービスパートナーさんがかけかえてくれます。
(*サービスパートナーさんの仕事内容は「青い鳥文庫ができるまで」をご一読ください!)

多くの方々がフジのために動いてくださり、
本当にありがとうございますー。
本を書くときは産みの大変さがあるけれど、
育ててくれるのは多くの関係者の方々と、読者のみなさん。

来夏の本、そろそろ本気でまとめなければ!

気持ちはある!

イルカのフジ、パネル展

本日15日(土)~来年1月18日(日)まで、
沖縄美ら海水族館で、フジのパネル展が開催されます。

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今年5月に行ったときのフジ。
いつも興味深々で、丸窓からのぞいていると近寄ってきてくれました。

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こちらは、5月にやっていた人工尾びれの展示@総合休憩所(美ら海プラザ)

私の本の表紙などを撮影してくれた、
写真家の加藤文雄さんがとらえたフジの姿が、たくさん展示されています。
詳しくは、沖縄美ら海水族館のサイトから。 →こちらをクリック!

機会がある方は、ぜひ、行ってみてくださいね。
私も期間中、行きたい……行けるかな。まずは本の締め切りをなんとかせねば。

ありがとう、フジ

2014年11月1日。フジがお星さまになりました。

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昨日は沖縄美ら海水族館の開館記念日で、
スタッフのほとんどが水族館にいて、
大勢の関係者に見守られながら、
プールに飛び込んだ大好きな飼育員のK君の腕のなかで、
やすらかな最期を迎えたそうです。

フジを中心に集まった、人工尾びれプロジェクトのなかで、
そして、本の取材中からできた一風変わった連帯感のなかで、
いつも私たちが口にしてきたのは「一番」「初」という言葉でした。
天辺をとる。一番になる。
世界初の人工尾びれプロジェクト。
2004年12月、フジが見事なハイジャンプを披露してプロジェクトの第一期が終了し、
さらにその後の、映画化の嵐が一段落したとき、
私はU獣医と、ここに留まらず、さらに進んでいこうと誓い合いました。
次は、フジ以外で一番になろうと。

今年5月、10年ぶりに当時のメンバーが沖縄で顔を合わせました。
みんな、とてもいい笑顔をしていました。
あのとき交わした約束と、私たちが進んできた道が、
ほんのちょっぴり誇らしく感じました。

そして、昨日。開館記念日という、ぜったいみんなが忘れない日、
しかも、11月1日という、こんなに「1」が並んだ日を選ぶなんて、
フジらしいと思いました。

フジの人工尾びれプロジェクトは、これで終了です。

「時代は変わるのよ。アタシなんかにかまわず、
これからも新しい夢を追いかけて、一番になりなさいよ」

そんなフジの声が聞こえてきそうな気がします。
これからも、フジに恥ずかしくないように、
いつかまた、沖縄に行ったときに、仲間にいい笑顔で会えるように、
一番を目指して仕事をしていきたいと思います。

本を持って、フジに会いにいってくれたみんな、ありがとう。
フジのことを、全国から応援してくれた読者のみんな、ありがとう。
フジにはもう会えないけれど、これからも機会があったら、
フジが使っていた人工尾びれを見に、フジが過ごしていたすばらしい水族館に、
ぜひ、遊びにいってくださいね。

フジ、出会えてよかった。ほんとうにありがとう。

気合注入

取材が終了したので、プロットもって打ち合わせ@講談社。
「イワサダさんというと、粉モノ連想しちゃって」と、
担当さまが待ちながら用意してくれたのは!

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たい焼き~! しかも、あんこ&クリームチーズ!
うんまー!

あまりの美味しさに、打ち合わせの気もそぞろ(だめじゃん!)
草稿の完成目標日、入稿予定日などざっくり決めていただき、
気合注入です。

いずれにせよ、原稿がないと話にならないので、
あとは書くだけ。
来年は2冊! 今夏からずれこんでいるのを入れると3冊!
できればさらに、もう一冊!(=欲が深い=書いてから言え!)