日の出と日没

いよいよ、オシリに火がつき始めた感じです。
いえ、年中、じたばたしているんですが、クルマ業界、秋は盛り上がります。
そんななか、本の取材を無理くり詰め込み、自分のクビを締めております。
でも、詰め込めるってことは、時間あるってことだし?

土曜のうちに原稿を書き、
日曜&月曜と、早起きして取材へGO!
それぞれ4時半、5時、と起きてみたら、ああ、4時半ってもう暗いのね。
早起きはキライじゃないけれど、暗いのは萎えるしー。
もっと季節が移れば、寒くなるからもっと凹むしー。←文句が多い。

この二日間は、パッションあふれる方々に、
めいっぱい現場を見せていただき、話を伺い、
最後は、終電ぎりぎりまで本音トークをどっちゃり聞かせていただきました。

学んだことは、「他人は信じるな。」
……いいような、悪いような。
でも、たしかに特別救助隊員も言っていたし。
「事前情報はあくまでも情報であって、自分で確認するのが基本」って。

仲間を信じるところと、自分で責任をもつところ。
そのバランスってすごく大事なんだと思います。

まだ水面下の取材なので、写真なしってことで。
みなさん、ありがとうございました!

生身のスーパーマン

本日、芝消防署の、特別救助隊消防活動技術効果確認にうかがわせていただきました。
しゅたっ!←勝手に私が敬礼する音。

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個人情報保護のため、お顔は隠します。
前列一番左が、大隊長。オレンジ左から、特別救助隊隊長、一番員、二番員、三番員、機関員の方々。
私の大好きな、大変お世話になった二部のみなさんです。

東京オリンピックも決まり、建設ラッシュが加速するなか、
高層ビル建設現場での事故を想定した活動です。
芝署がもつ、40m級のはしご車でも、届かないところに、
要救助者二名! ひとりは墜落です!

現場の状況を把握した隊長からの指示で、要救助者のもとへ走る&資器材を準備する隊員たち。
そして、隊長&一番員は、ひとりめの要救助者に接触。
救助開始!

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壁にへばりつくようにいる要救助者。
安全に下に降ろすべく、作業中です。でもって、どのくらい高所かというと……。

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おお! 

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おおおー! 

先に一番員がロープで降りたのち、
要救助者を、しゅるるーっと降ろしていきます。早い!
早すぎて、写真、見切れています!
怪我のほとんどない要救助者ゆえに、赤ちゃんだっこのような感じでつるされ、
一気に下へ。
ちなみに、一番員がいる場所は、五階屋上。ここでもまだ高い!
そして、この屋上に、転落した要救助者が一名!
脊椎損傷している可能性があるため、赤ちゃんだっこではおろせません。
ゆえに……。

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下では機関員が、すかさず、スクープストレッチャーを準備!

*スクープストレッチャーは、担架のひとつですが、
人を載せる部分が真ん中からタテにかぱっと割れて、
人の両側からすくう(スクープ)ように載せられます。
=負傷者へのダメージを最小限にしながら載せることができます。

これを屋上まで引き上げ、要救助者を載せ、
さらに、ロープでつるしても落ちないように、専用の布製の担架でくるみます。
これで、ちょっとやそっとではこぼれおちません。

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いよいよ、おろしていきます。作業中の隊長と一番員。
担架が水平、でも、ちょっとだけアタマの部分が高くなるように
設定してあります。

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ロープをゆるめると、水平になった担架がするすると下降。
「ロープ、ゆるめー! ゆるめー!」の声が響きます!

ちなみに、下にいる二番員がゆるめると、担架が下降。
担架があらぬ方向にいっちゃわないように、
担架から伸びた青いロープを機関員がひっぱり、着地点まで誘導します。
(写真拡大すると、青いロープがひっぱられているのがわかります!)
では、この下降用ロープの支点はどこかっていうと、写真の矢印のところ。
じゃ、この支点ってどっからぶらさげてあるのかというと、
さいしょに、隊長と一番員がいたビルのてっぺんのところです。

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この位置には、三番員がいます。
高低差のある現場ですが、五人の隊員が無駄なく動きまわります。

そして、あっという間に二名、救助完了です!

さっすが特別救助隊。
でも、ですね。
映画のなかのスーパーマンは、生まれたときから特殊能力を身につけていますが、
ここで活動する人たちは、「生身の人間」です。
安全確認をおろそかにすれば、転落&大怪我はまぬがれません。
(実際、私、はらはらして、昼に食べたカレーが消化不良で大変なことに)
毎日の努力と、日々の訓練があってこその、この成果なのだと思います。

昨年、密着で取材させてもらってわかったことは、
さいしょから、なんでもできる人なんていなくて、
怒られたり叱られたり、でも、毎日こつこつ積み重ねての今があるということ。
一番員さんなんて、消防学校時代は、懸垂10回もできなかったというから、
大人になっても努力すれば、その時間はちゃんと応えてくれるというのがわかります。

私もまだまだ成長できるかな。
っつか、しなくちゃね。

北上

本日は、新幹線で北へ。
市内を一望できる、めっちゃ景色のいいレストラ~ンで、
インタビュー取材です。

大人の10年と、こどもの10年。
その時間の違いをひしひしと感じながら、
それでも、過去の一日、一日を積み重ねて、今があるわけで。

先のことより、目の前のこと。
その日を全力で生きぬく大切さを、改めて実感。
「次回」とか「そのうちに」と言っていると、
そのチャンスって二度と来ないで終わる気がします。

「今回はうまくいかなかったけれど、次回、がんばろう」
そんなことが、ゆるされるはずもない。 by「東京消防庁芝消防署24時」

まさに! でございます。

朝日小学生新聞

今日は、朝日小学生新聞さんのインタビューをお受けしました!

すっごいほんわり素敵な男性の記者さんで、
ついつい、本音をげろげろ吐いてしまいました。
ああいう受け入れ型のインタビュアーって、すごい武器だと思います。
(私は攻撃型なので、うらやましい……)。

新刊「東京消防庁 芝消防署24時」と、
昨年出版して、こどもたちに大人気の(イワサダ調べ)「青い鳥文庫ができるまで」、
そして、ノンフィクション作家としての今後の展望(野望ともいう!)について、
話をさせていただきました。

ああ、本当に、書きたいことがたくさんあるですよ。
こどもたちに、いっぱい伝えたい。
分身の術が使えたらどれだけいいか(無理!)
来夏の本も、期待してね。ぜったい、いいから!(こっそりアピール)。

そして、担当ももちゃんとダッシュで移動し(朝小さん、あわただしくてごめんなさい!)
本日が発売日ゆえに、芝消防署へご報告へ。

130705

なんか、どよーんと暗い東京タワー。
本の行く末を反映しているのか? って、そんなバカな~!

完成したものをお届けすると、これで終了のチャイムです。
ああ、超さびしい。
でもここで、後ろ髪を引かれて執着していると、次に進めないし成長もできません。
ここからは「取材対象者」ではなく「友人」として、末永くよろしくお願いいたします!