エンディングノート

この半年のあいだに、友人知人が相次いでお星様に。
仕事の大先輩だったり、かわいがってくださったお兄さま&お姉さまだったり。
でも、自分と同い年くらいだったり、さらに自分より若い世代が、
事故や病気や事件に巻き込まれると、きつい。
「あなたは明日までですよ」という夢まで見たくらいだ。

そして思う。
原稿は締め切りより少しはやめに送っておこうと。←ほんとに思うよ~。
そして考える。
自分のエンディングノートを、ちゃんと作っておこうと。

1)延命治療は一切なし。
2)ドナー登録。
3)献体。
4)香典返しは、某団体に寄付。
5)墓は、〇〇にしてほしい。

とりあえず、ここまでは決めている。特に1)~4)は、
限りある医療資源のなかで奮闘するドクターたちを見てきて、
若い世代がお星様になってしまうせつなさを体験して、
こどもを産まずに好き勝手に生きてきた者として、
少しでも次の世代のお役にたてればという願いをこめている。
もっとも家族の某一名が1)~3)は猛反対しており、
家族という形態である以上、某一名の心情を考えると無理は通せず、
某一名が先立つかボケるかしないと、私の願いは叶わないのが心ぐるしい。

あとは、遺影の撮影でもしておくか。
葬儀準備のばたばたのなか、残された家族はこの選択にずいぶん困るらしいし。

S氏を偲ぶ会へ。
流れていたBGMは「このときのためにご本人が編集された」という、
心にひびくスローナンバーばかり。

自殺者急増

救命救急の取材をしていると、自殺者は本当に腹立たしい。
必死になって救おうとしている人たちの、すべてを否定するような行為に見えるからだ。

未遂で救急搬送され治療を受けているあいだは、
その間の救急車もドクターたちも、ほかの対応ができない。
そのときに「もっと生きたい」はずの人たちの対応が遅れでもしたら。
そう考えると、ふざけんなよ、という気持ちになる。

若年層の自殺が増えている。
とくに就職活動失敗による30歳以下の自殺者は、
昨年だけで150人を超えるのだそうだ。

仕事ぐらいでさあ。

そんなふうにも思う。
でも、よくよく考えると、仕事は単に生きるための収入を得るだけではなく、
就職試験そのものが、自分というものを評価される大きな試練なのだ。
そりゃ、いくつも受けて落ちたら、
「あなたはこの世の中に必要としない人材である」と思えてしまうのも、
無理はないような気がする。

脳内診断したら「経済成長」の文字しか頭の中にないような人を見ていると、
「けっ」と思うことがしょっちゅうだけれど、
こういう若い世代の苦悩を知ると景気が悪いってのは、罪な話なのだと思う。

終日、原稿書き。

あらら……

次の本の取材がなぜか年末年始にぎっちりとはまり(ほんとはなんでか理由は明白!)、
年明け、おたおた&あわあわしているうちに……もう二週間もたっている。

このサイトも、食べ物の話ばかりじゃなく、
もう少し建設的な内容にせねば……と、悩むより進めでありました。
生きています、父、母、姉(=もともと生存情報を伝えるためにはじめたブログなので)。

二週間のあいだ、現場の取材に行き、
ちびちびキッズの生態を見に行き、
年初から猛ダッシュをかける自動車メーカーの試乗会にいくつか行き、
にーちゃんちにたかりにいき(パネットーネありがとう!)、
そして昨日、16日に、取材終了です。

取材は楽しい。でも、実は書く作業も超楽しいのでありました。
この状況をどう表現しよう? そう考えるとわくわくしちゃって、
わくわくしすぎて気合が前のめって自滅するんですが。
ノンフィクション、最高です!

今年もやっぱり、クルマ3、書籍関連3、食べ物4のブログになりそうですが、
よろしくお付き合いくださいませ!

今年の目標

2012年が明けました。
実家にもどり、初詣に行き、毎年恒例の書初め。
今年の四文字に選んだ言葉は、「初志貫徹」 です。

25年前、会社勤務をやめて、やりたかったこと。
15年前、イタリアから戻るときに決意していたこと。
少しずつ、自分の目指す頂に歩み寄ってはいるものの、
頂の麓まできて見上げると、いまの装備では登りきれないこともわかり。

今年は、改めて自分の目標を見つめなおし、
見失わないよう、ましてや途中で逃げ帰らないよう、
装備の見直しと登山技術の習得をしたいと思います。

今年もよろしくお願いします。