おこもり部屋

逃亡で鋭気をやしない、この二日間は、こもりました。
本気で原稿を書くときは、「こもり部屋」でございます。

100421

でも、お菓子はおいてある。必需品!

このちいさな「こもり部屋」のいいところは、遊び道具(さぼり道具ともいう)がまったくないところ。
使っているのはノートパソコンですが、ほぼ、ワープロ状態なので、
ネットも見られない、メールもチェックできないという感じ。

いわゆる「隔離部屋」ですな。

売れっ子の漫画家さんのマネージャが、
「テレビゲームは、漫画家をダメにする」と言っていましたが、それは物書きにも当てはまるわけで。
ネットが見られる環境だと、ついつい、現実逃避でネットサーフィンしてしまうワタシ……。
単に、集中力がないだけなんですが。

おこもり部屋で、進んでおります。
私がこもっているあいだに、日野自動車では、プリクラ装着の動きが!
大型トラックは、ひとつの事故に於けるドライバーの死亡率も高し。絶対必要だと思います!

ペダル問題

リコール問題でゆれたトヨタ車だけれど、
一連の騒動、最初にミソがついたのは、フロアマットだったような気がする。
純正のフロアマットの上に、市販品のフロアマットを重ねておいて、ずれてアクセルペダルにひっかかったと。
国交省の安全基準検討会でも、アクセルがひっかかった場合にそなえて、
「ブレーキを踏んだら(アクセルがオンになった状態でも)、ブレーキを優先的に利かせるシステム」が検討されているし、
消費者庁からもリクエストがきたと聞く。

だけど、このシステム。基本的に電子制御スロットルでないと、面倒くさいらしい。
電子制御スロットルなんて、小さくて安くてってクルマには、まだ採用されていないぞ?

というか。
少なくともフロアマット問題は、アクセルペダルの形状を考えれば、すむ話だったりして。
ペダルの仕組みは二種類。吊り下げ式と、オルガン式。
上からぶらさがっている吊り下げ式は、ペダルの下に異物がはいりこみやすいけれど、
床から生えているオルガン式は、ちょっとやそっと蹴っ飛ばしたところで、フロアマットは入り込まない。
農作業に使われる軽自動車は、泥対策のゴムのフロアマットを使う人が多いので、
すでにオルガン式に変更しているという話もあるし(情報だけで未確認ですが)。

ブレーキオーバーライドが、踏み間違いからなにから、問題をぜんぶ解決する魔法のシステムだと思ったら、
それは違います、消費者庁の検討委員のみなさま。
左足ブレーキを禁止にして、オルガン式のペダルにすれば、
無理やり機械式アクセルしかないクルマに、高い開発費をかけさせる必要はないような気がします。

今日は朝から、おやつ持参で(お弁当も持参したけれど)取材です。

100406

おやつはこちら。干し柿のなかに裏ごしされた栗が入っているという、超強力タッグ! 激うま! 

Yさん、ありがとうございますー!

安全性と腐ったミカン

午前中は国交省の会議。
となりの会議室では「広域支援のときの消防無線がすべったころんだの会議」(完全にうろ覚え)。
むう。こっちのほうが興味あるかも。

午後は打ち合わせ。
移動していたら、地下鉄のエスカレータ乗り場に、こんなものがありました。
くたびれ加減からいって、かなり長い期間、あったはずなんだけれど、気づきませんで。

100318

「ベビーカーは禁止です」って。子供抱いて、ベビーカー持って、母親にひとりで階段を行けと?

「ちがうちがう。子供抱いて、ベビーカーたたんで、エスカレータに乗ればいいんですよ。」
と、ご指摘いただきました。そっか。わざわざ階段をいくこと、なかったですね。

と、書きつつ、でも、荷物も多いし、だっこしたり、乗せたりおろしたりも大変だと思ったり。
そもそもエスカレータって、移動をラクにするためのものじゃなかったか……。

アタシ、50年近く生きていますけれど、
ベビーカーとともに階段と格闘するお母さんを助けている「オヤジ」って、
ひとりもお目にかかったことがありません。

エスカレータをベビーカーのままいって、なんかあったら困る。

だから乗るな、使うな。

これってちょっと、違いません?
「危ないんですよ。十分に注意してくださいね」と、ちゃんと危険性を伝えて、使わせてあげようよ。
逆に、こんなん乗ってラクしていたら、メタボ増加でやばいんだから、
「メタボオヤジは禁止です」って貼りたいくらいだよ。

絶対安全なものなんて、この世に存在しないんだから、
危険性を伝えたうえで、緊張感をもって使わせていくことが必要なんだと思います。

夜は送別会。
さみしいんですが、送別会が多いってことは、それだけたくさんの人に出会えているというわけで。

対歩行者フルオートブレーキ

日本は歩行者がからむ事故が多く、
自動ブレーキ系でも、「対歩行者」が待ち望まれていましたが、
ついにジュネーブショーで登場、ボルボの「歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステム」!

本日は、原稿書きののち、日本の某所で体験試乗会に参加しました。

100304

人を見つけると、アクセルを踏んだままでもブレーキ優先で、ぎゅぎゅっ! と急ブレーキ!
時速35km以下なら、直前で止まります(35km以上なら、衝突速度=衝突エネルギーを軽減)。

おおー。すごい制動力です。どきどきするくらいです。
前方になにか見つけたときに、ブレーキがすぐ効くよう身構えておいてくれるので、よけい効きがよく感じます。
衝突速度を50km>25kmと、半分にすることで、衝突エネルギーは四分の一。
致死率は8%>1%へと、減ります。このシステムは、超有効かも!

レーダーにカメラを追加することで、ブツ(クルマや障害物)だけでなく人間も検知できるようになり、
対歩行者で作動できるとのこと(国産のプリクラッシュのほとんどは、対クルマ=モノ)。
でも、カメラといえば、スバルもつけています。対歩行者、可能です。
ただ、ボルボが今回、出してきたのがいままでと違うのは、最後まで止まりきるって点です。
技術的には日本のメーカーも、すでに可能なんですが、
でも、最後まで止まりきるのは、人間がクルマまかせにする危険があるとのことで、
国交省が反対しているから商品化できない、というのが日本のメーカーの言い分です。

私が入手している某方面からの情報とは、ちょっと違うんですけれどね。

日本の国交省の認可はまだ。さあ、どうする、国交省?
それとも、日本のメーカーが、「なんだよ、それじゃ俺たちだって!」と奮起して、
日本初の座をとりにかかるか???

ただし。お断りしておかなければならないのは、
歩行者をぜんぶ、検知するわけではないってことです。
基本的に、カメラは人間の目と同等なので、人間が見えないものは「検知しない」。
だから、暗い夜道や、大雨や、大雪や、突然の飛び出しや、背の低い3歳児くらい(身長80センチ以下)など、
見えないものには、対応できないことがあるので、ご了承のほどを。