交通事故と救急医療

午前中は国交省の会議。
歩行者の死亡者のうち、半数は65歳以上の高齢者。
これだけ聞くと、「うわ!」と思うけれど、
だけど、同じケガをしても、20歳と65歳では、致死率は違う。
それに高齢者が、どのエリアに住んでいるのかというのも、問題にすべきだと思う。
だって、救命救急センターに運ばれる時間がかかれば、それだけ致死率が違うのだから。

高齢者、高齢者と、死亡者の多いところに的を絞れば、死亡者数は減らしやすいのかもしれないけれど、
現状を細かく分析しないと、間違った対策になりかねない。
それに、検討委員の平均年齢が高いせいか、男性がほとんどのせいか、
「高齢者対策」に力がそそがれて、子どもや女性が置き去りにされている感があるのは、私だけ?

そんな今日は9月9日。99=救急の日です。
ドクターヘリを見たい! と言う方、チャンスです!
10日いっぱい、ロクヒルのイベント会場に、本物の(!)ドクターヘリが展示されています!
医療機器満載のドクヘリの内部も見ることができますよ! 詳しくは、→こちらをクリック!

ドラマ「コードブルー」で使われていたのと同じ、MD902です!

溝があって、助かった~!

久しぶりに5時に起きると、暗い。
ああ、だんだん秋に近づいているんだなあと、東の空を見ると、とんでもない朝焼け。
むむむっ? 今日は雨になるかも?

そう思いつつ、向かった先は箱根。今日はポロの一気乗り試乗会です。

朝いちグループのために、富士屋ホテルさん特性の、りんごパンとカレーパン。
カレーパン、香ばしくておいしいですー!

私はちょっとフライング気味に早乗りさせていただけたので、
まだ降ったりやんだりの雨だったものの、
10時を過ぎると、ざんざか雨に、霧に、雷まで? しかも強風!
ひーえー。あとから来たみなさん、試乗会なんだか、サバイバル合戦なんだか、よくわからない状態に?

昼過ぎに帰路につくと、滝のような、いえ、まさにバケツをひっくり返したような雨!
ワイパー最速にしても、前を走るクルマの姿を見失うほど!
高速道路も川のようになっていて、ぎゃー!

そのとき私、思いました。ああ、タイヤ、替えておいてよかったと……。
こんな道、残り溝半分以下、なんてタイヤで走っていたら、あっという間にハイドロプレーニングでアウトです。
こういうときに、タイヤのありがたさがしみじみです。レグノ、ありがとう!

帰宅後、クリーニング屋さんのテレビで見たら、酒匂川が氾濫し、ものすごいことに!
あの、さっき私、この川、わたってきたんですけれどー。
みなさん、お気をつけて。タイヤの溝&空気圧、しっかりチェックして安全運転を!

タカタ

早起きして取材をひとつ。
ばたばたと仕切りなおしをして、午後はラジオの収録です。

今日はゲストに、タカタの方に来ていただきました。
そう、シートベルトやエアバッグなど、安全装置を作るメーカー様でございます。
チャイルドシートの話を中心に、伺いました。

事故に遭った方は、みんな言います。
「まさかウチが」って。
新聞などの報道で伝えられる事故は、どうしても他人事に思えてしまうけど、
でも、事故って誰のもとにも、ほぼ平等に起こるんだと思います。

一時間特別番組にして、じっくり安全性を語り合いたい気分。

勉強会その2

原稿書いて、午後はラジオの収録。
夜は、子どもの安全についてお詳しいI氏に、勉強させていただきました!
ありがとうございます! また、ぜひお願いします=私信。

0歳~4歳までの子どもたちの救命率は、先進15カ国中、13位という日本。
医療先進国と言われるけれど、小児救急は壊滅的な状態とも言えるかも。
だから、子どもをケガさせちゃやばいって言い続けているのに、
相変わらず、チャイルドシートの装着率は上がらないし、
その事実を、自動車メーカーは、ほとんど見てみぬふりだし。

ぞっとするのは、ケガをした子どもたちが、どうなっているのか、わからないという事実。
三次救命救急センターには、重篤な子どもたちが運ばれてくるけれど、
ハインリッヒの法則でいけば、その29倍の子どもたちがなんらかの怪我をし、
300倍の子どもたちが、ヒヤリハットを体験している。
でも、29倍の子どもたちの状況は、だれもまとめていないし、
ヒヤリハットに至っては、子どもたちからどう情報収集するのか、その術すらない。
事実がわからないのと、事故が起こっていないのは、決して「イコール」ではない。
だけど、いまの自動車業界の動きを見ていると、「イコール」で結ぼうとしているようにすらみえるのだ。

子どものダミー人形を作るのが、むずかしいのはわかる。
だったら、現実社会から、症例を拾い上げていく作業をするべきではないのか。
少子化対策というけれど、産ませるためと、育てるための環境のほかに、
死なせないための環境づくりを、もっとするべきではないんだろうか。

【提案】
病院レベルでの、情報提供もいいけれど、
子どもの事故情報に関しては、救急隊の協力をあおぐのが、近道かと思われ。
第九次交通安全基本計画に、医学工学連携を盛り込むべきで、
厚労省との連携は欠かせないけれど、総務省の協力も、ぜひ、あおげないものかと、思っています。
どうでしょう、新室長?