医師数アップ?

昨日のシンポ。
今後の交通事故死者数削減要因のひとつに、

「医師数の増加」

ってあったような……。
いや、それを政府がマジメに発言しているのだとしたら、間違っていると思います!
全体の数が上がったとしたって、救命救急医の数が上がらないと、交通事故には対応できないわけで。
まぶたをぱっちりさせたり、胸を大きくする医師の数なんて、いくら上がったって、交通事故には無関係。
救命救急の現場は、人手不足で疲弊中。
特に、小児の外傷を扱える救命救急医なんて、ほんっとに少ないんですから!!!
予算つけて人員確保しなければ、ほんとに交通事故の患者さんを助けられないんですよー。

本日は原稿書き。
この週末のふんばりが、明日の自分をきっと楽にしてくれる……はず!

ペダル踏み間違え事故

えーっと、未確認なのですが、某同業者によると、
ITARDA(交通事故分析センター)の情報では、
ペダル踏み間違えによる事故は、年間7000件、起きているんだとか。

確認しようと思ったら、ITARDA……サイト開いたら、
税金投入されているのに、事故情報が有料って、なんだそれ~。
ビンボー人なフリーのジャーナリストには、えええ? であります。

ニュースでは、高齢者に多いような取り上げられ方ですが、
実は、老若男女、だれでも起こしているんだそうです(未確認情報ですみません)。

踏み間違いによる事故受けて、国交省や消費者庁では、クルマに対策を求めてきているのだけれど……。
でも、ブレーキ・オーバー・ライドをつけたとしたって、
(機械式アクセルに、どうやってつけるのか、今もって不明ですが)、
踏み間違えちゃったら、ダメだと思うのです。

ブレーキとアクセルの踏み応えが違うから、とか、
ブレーキとアクセルのペダルの形が同じだから、とか、
諸説、意見はあるようですが、でも、間違えたときって、そんな「たわいないこと」なんて、
どうでもいいくらいパニックだと思うのですよ=実は恥ずかしながら、過去にちょっとだけ経験者。

で、思うのです。
事故を起こした人たちに、運転の仕方に共通点はないのだろうかって。
もしも、同じ共通点があるのなら、
「ひと」のほうで、ある程度、改善できるのではないのだろうかって。

たとえば、ひとつの仮説として、カカトをつけないで運転しているとか。
足をばくばく上げて、ブレーキとアクセルペダルを踏みかえる運転をしていることが原因なら、
対応策は考えられるはず。

このところ、救命救急センター取材で、運転姿勢と事故とケガについて、考える機会の多い私は、
そんなことを考えております。

本日は終日、取材。

100621

取材先できれいに咲いていた紫陽花。
こういうのを見ると、雨の日も悪くないなって思います。

チャイルドシート、なぜ六歳未満?

週末もこもっております。脱走したい。

原稿を書きながらふと思いました。
チャイルドシートは、六歳未満の子供に着用が義務付けられていますが、
なぜ、六歳 なんでしょう?

クルマの後部座席のシートベルトは、身長135センチ以上(車種によりばらつきあり)に対応。
だとしたら、年齢ではなく、身長で義務を決めるべきなのでは。
もっといえば座高?
あ、うーん、それは大変だから、でも、少なくともやっぱり、年齢ではなく身長制限だと思います。
だって、同じ幼稚園の年長さんでも、体の小さい4月生まれの子は罰則がなくて、
体が大きくても10月生まれの子は、罰せられるのって、理解できないんですけれど。

こういう法律ってだれがどうやって決めるんでしょうね。
いかに現実と乖離したルールかって、効果評価ってしないんでしょうか。
=道交法は罰するためではなく、抑止力のためにあります。

いずれにしても、身長135センチ以下の人は、
学童用のチャイルドシートなどを利用しないと、安全性は確保できませんから、
保護者のみなさん、よろしくお願いします。

交通科学協議会

本日は、つくばまで足をのばし、交通科学協議会の学術講演会を拝聴させていただきました。
交通、とあるけれど、かなり「医学」からの視点で語られます。
今回も総会会長は、東邦大学医学部の上田守三教授がつとめられ、
医療関係者の方々の発表が続きました。

医学系の大会の特徴は「ランチョンセミナー」があり、お弁当をいただきながらのセッションがあること。
食事に右往左往することなく、時間節約でいいシステムだと思います。

010611

しかも今回は、イブニングセミナーがあり、お菓子&ジュースつき!
これだけでご機嫌な私は、ええ、ええ、単純です。ちなみにお菓子はおっきなクッキー2枚でした。

イブニングセミナーにご登壇されたのは、獨協医科大学法医学講座の、一杉正仁准教授です。
法医学の立場から、妊婦のシートベルトが絶対必要! と、研究を重ね、
一昨年の運転の教則を変える、原動力となった方。
今回は、高血圧がいかに交通事故にむすびつくか、というお話で、
ひえー、交通事故の2%以上も、脳疾患&心疾患で意識消失して起きているんですかと、愕然!

高血圧の方々は、ぜひ早めの治療と生活改善を!!!

今日も私が敬愛してやまない、北総病院の益子センセイのお話がお聞きできてシアワセ。
益子先生のお話は、理路整然だし、PPTの構成はカンペキだし、時間内にきっちりおわるし、
わかりやすいし、絶対かまないし、カツゼツいいし、口調はやさしくて厳しくて、講演のお手本だと思います!
マイクを持つと、おたおたする自分……成長しないと反省しきり。

だけど……県警ヘリなんてアテにしていたら、医療活動、遅れるって。
ドクヘリの機長が一番、どこに降りられるかがわかるんだから、ドクヘリ機長に判断させて、
ちゃっちゃと着陸許可が降りる手段を考えるべきだと思うんですけれど=ひとりごと。