ドクターヘリの安全を考える

早起きをして原稿を書き、集中力が切れたところで、
HEM-Net 主催の、シンポジウムへ。

理事長は元警察庁長官の國松孝次さんです。

防災ヘリ、海保ヘリ、民間ヘリ、個人ヘリと、今年はヘリの事故が多発。
飛行中に作業する機会の多いこれらのヘリに比べ、ドクターヘリは飛行中の業務はないものの、
それでも、一度も降りたことのない、周囲のどこに電線があるかわからない場所に離着陸するため、
安全の確保は急務。

機長が操縦に集中できるため、同乗する医療クルー、地上のCS、消防隊の対応はもとより、
機体の整備やヘリポートの充実など、課題山積です。
運航クルーも医療クルーも、こうしたトレーニングは自費で休みの日に行っていることも多く、
正義感と熱意だけに頼るには限界があるわけで。

しかし、こうした操縦中のミスについての論理は、クルマのドライバーにつながること多し。
基調講演は、医学博士の柿本由紀子先生でしたが、
「注意せよ、という精神論だけでは、限界がある。
周知徹底ってみんな大好きだけれど、そんなものは通用しない!」(言葉尻うろおぼえ) と、ばっさり!
すばらしい! そのとおりだと思います!

運航会社の整備士の方がおっしゃった、
「ヒューマンエラーは、結果であり、原因ではない。」という言葉にも、至極納得。
ヒューマンエラーを引き起こす、クルマ作り、街づくり、道作り。
こうしたものを解決しなければ、交通事故だってゼロにはならないのです。
「標識さえ見ていれば、事故は起こらない」と、某検討会で言い切った、某関係者に突きつけたい気分。

ついでに。ヒューマンエラーを起こす、
腹部損傷をさせるようなシートベルトも、同じだと思いますよー。

終了後は、補習=しかし、楽しい。今日もめいっぱい。

三連休の過ごし方

リーマンショックの余波が、ボディブローのようにきいてきて、
私のまわりでも、浮かない表情の人が多い。そしてみんな口にする言葉はいっしょ。

「はあ。これからどうしよう。老後が心配」

そうかー。たしかに、老後、心配だよねー。
でも、キャパのない私は、今日をどうやって生きていくかでいっぱいいっぱいでして、
老後のことまで、アタマが回りません~。
だって、来年、生きているかどうかだってわからないのに、
そんな先のお金の心配なんて、している場合じゃないっつーの。

大丈夫っすよ。今日を生き抜ければ明日はくるし。
一日、一日、朝、目覚めることができただけでも、それは奇跡のようにシアワセなんですよ。
ありがたーい一日を、めいっぱい生きなきゃ、お天道様(←いつの時代だ……)に申し訳ないってもんで。

そんな私は、この三週間、いえ、正確には、もうちょっと(かなり?)前から、
後回しにしていた、資料の読み込みやら、家仕事やら。
ああ、読まなきゃいけない資料は、なんでこんなにあるんだ。
みんな資料、作りすぎ!

三連休の最終日はラジオの収録です。
ここ数週間の反省をもとに、今日は「カミ」は少なかったけれど、カツゼツはイマイチ。
日々、勉強です。

某所で見かけた、バスのペイント。
たしかにね。バス停があるところは、バスが歩道に寄るから、バイクのすり抜けは危険なんだけれど。

だけど、経験者として言うなら、すり抜ける側は、こんなバスの真後ろなんて見ていないんだな。
見るとしたら、バスの左ナナメカドからちょこっとのエリアくらい。
そのあたりに、もっと目立つウィンカーやら、「止まります」の表示をつけたほうが、
事故抑制にはなると思うんですけれど。

その点、タクシーの「後部座席ヘッドレスト裏」にある、「止まります」表示は、
バイク乗りにとっては、ちょうど視界に入る位置で、有効だと思います。